勝負師の神経戦(「ハスラー」「麻雀放浪記」)

心技体、どれも大事だけど、やっぱりコアになるのはメンタルなわけで。
勝負の世界で「気持ちを整える方法」や「相手の気持ちをかく乱する方法」も様々だ。
「ハスラー」
“疾風の”エディとミネソタ・ファッツの最初の戦いで、勢いに勝るエディに対してファッツは、厳しい持久戦のなかで、ゆっくり間をとって、顔を洗い、髪を整える。改めて身なりを整え、そして悠々とエディに言う。
「さぁ、続けようか。」
神経戦に持ち込まれたエディは逆転され「負け犬」へと堕ちていく。
「麻雀放浪記」のドサ健と出目徳の対決も面白い。周到に伏線を張ったその末に出目徳は必殺の「2の2天和」を仕掛ける。それも追い討ちをかけるように2回続けて。常にアドバンテージに守られて勝負をしてきたドサ健は初めての劣勢に正気を失い、最後には家の登記簿も含めて全財産を毟り取られる。
この2つの作品、他にも共通点があって、どちらの勝負も最後には、コテンパンにやられた側がリベンジを果たす。それからエディ、ドサ健それぞれの「女」(パイパー・ローリーと大竹しのぶ)も、どこか似ている。
映画としては、立ち直れないほどの敗北を味わうことになる負け犬がいてこそ、ドラマは面白みとリアリティを増す。
洋の東西を問わず、勝ち負けを問わず、勝負の世界に生きる(ろくでなしの)男たちのドラマは面白い。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です