クリスマスに雪はふるの?

砂埃の夏から、雨の降り続く秋、そして冬へと、南仏プロヴァンスの豊かな自然が印象的でした。

クリスマスの夜に起こる奇跡は厳しい現実の中、ギリギリのところで一生懸命生きている、生きて行こうとしている人々の為のものなのでしょう。わずかな幸せを寄せ合ったり、微かな生きる希望を信じたくなったり。

7人の子供たちが本当に生き生きとしていて素晴らしかった。本妻の子供たちが一様に無気力で無感動なのと対照的でした。
フランスの群像劇では誰が主人公か分からないほど一人一人のキャラクターが魅力的に描かれている作品が多いのですが、この作品の子供たちの描写も見事でした。
僕は父親に叱られた長男を妹(姉?)が慰めに行くシーンと、雨の日に「笑われたってかまわないよ!こっちの方が楽しいもん!」って言いながら、兄弟でシートを被って登校するシーンが大好きです。

あの子達が自分だけの力で厳しい現実に向かい合うようになる為にはまだまだ幾つかの奇跡が必要なのでしょうか?
98/01/21(水) 00:21

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