茄子 アンダルシアの夏

8月だというのに、夏らしい日が数えるほどしかなくて。久し振りに真夏の日差しが帰ってきた暑い日に、タオルとペットボトルを交互に手にしながら、映画館へ向かいました。

とても短い映画でしたが、一人一人の登場人物に、映画で直接に描かれている以上の広がりを感じる事が出来ました。
自転車レースの知識は殆どなかったのですが、この映画を見ただけでも非常に奥行きやドラマ性のある面白い競技である事がよくわかりました。選手だけでなく、スポンサーや観客や主催者の思惑までが予想もしないドラマを作り出すようです。

そうした取り巻きの人間ドラマを描きながらもあくまで本筋の勝負はリアルタイムの緊迫感を再現する事に徹していたのも、また良かった。レースシーンのラストを、もう一度見たくなって、僕はそのまま席を離れませんでした。2回見ても普通の映画1本分より短いし。

2回見終えた後、とても清々しい気持ちになって、そのまま帰るのが惜しくなった僕は、真夏の日差しの下、タオルとペットボトルを交互に手にしながら、初めての坂を“男らしく”登っていきました。
03/08/07(木) 11:42

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