もう一度過去に出会う(「3月のライオン」)

自分の大切な人と、実際にはなかった「共通の体験」を過去にまで遡って持つことが出来たら、その時のお互いの気持ちの揺れまでを共有することが出来たら、どんなにいいだろうと思うことがある。
同世代ならば、その時その時のトピックを持ち出して共感し合うのが一番手っ取り早い。僕なら80年代、90年代の映画、音楽、トレンドあたりがそれにあたる。でもそれは単に懐かしい思い出話を語り合ってるだけと言えなくもない。
前述のような深い共感と、さらにはその先にある共通の体験まで行き着こうと思うなら、お互いが時間や空間を越えて、ある作品の中で出会う必要がある。
「3月のライオン(後編)」の中で主人公桐山零が「人は時間を越えて、未来の誰かに救われることがある。」と独白する。
そう多くは無いけれど、映画には、そんなことを可能にする力があると僕は信じている。
大切な人と、もう一度、スクリーンの中で出会いたい。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です