キツツキと雨

映画と映画的なものへの愛情を、憎らしいほどの映画の文法(小気味良い編集とか、とぼけた味の引きのショットとか)で撮り切ってくれました。
面白い。楽しい。

現場の楽しさ、大勢の人が絡んで生まれるカオス、芽生える友情、プロフェッショナリズム・・・
三谷幸喜さんの作品を思い出しました。
昨年の「ステキな金縛り」に比べたら「キツツキと雨」の方がずっと面白い。
こういう映画を沢山撮って欲しいなぁ。(別にどちらの監督でも、誰が撮ってもいいけど)

本人が大真面目だからこそ可笑しくてしょうがない無骨な男を演じさせたら役所さんの右に出る人はいませんね。
「Shal We ダンス?」「笑の大学」「有頂天ホテル」の系譜でしょうか。
役所さんはじめ、この映画に参加した人は、この「現場」が楽しくてしょうがなかったのではないでしょうか。それとも映画さながらの混乱、混沌があったのでしょうか。それはそれで、きっと面白いのでしょうね。

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