二人が道に迷ったとき、手にすべきものは彼女を自分のものにするナイフではなく、暗闇を照らす懐中電灯。
片手に懐中電灯を持ち「変わらない世界」の深い闇を照らして、そして、もう片方の手を繋ぎながら、その世界を進むんだ。
ペシミスティックな結末の背後にある、かすかな希望、確かな希望。
二人を真実の永遠に導くのは、血とナイフではなく、毎日毎日、愚直に響く彼女に向けた歌声と、二人で照らす一筋の光だ。