お前たちに何が分かる?(「ゴールデンスランバー」)
今日もマスコミは誰かを犯人にして、A級戦犯にして、怪物にしている。
決めつけて、粉飾して、でっち上げて、カネを生む道具を作り出している。
お前たちにいったい何が分かる?
たった一人の人間を知るためには、沢山の時間と、対等なコミュニケーションと、記憶と、日常の積み重ねが必要なんだ。
たった一人の人間に価値を与え、光で照らすのが、何かを多くの人に発信する立場にある者の最低限の矜持だろう?
いつも「ゴールデンスランバー」の伊東四郎を思い出す。
「あいつが素っ裸で生まれてきた時からずっと見てきてるんだ。
信じたいんじゃない。知ってるんだ。付き合いが長いんだよ。」
僕も同じ思いだ。
娘たちが、謂れのない差別を受けたとしても、立派な賞か何かをもらって見ず知らずの取り巻きにちやほやされたとしても、僕も同じことを言ってやりたい。
「お前たちにいったい何が分かるんだ?」
って。
キェシロフスキの言葉も頭の中で響く。
「誰の人生でも探求する価値があり秘密と夢がある」
たった一人の人生には必ず探求する価値があり、秘密と夢があるんだ。