壁をぶち破れ(「GO」)
「左腕を真っ直ぐ伸ばしてみな、ボーイ。そのままぐるっと一周してみろ。その円の大きさが、だいたいお前っていう人間の大きさだ。円の中に閉じこもってれば、傷つかずに済む。そういう生き方をお前、どう思う?」
「ダセぇ」
「ボクシングっていうのは、壁を突き破って、その円の外から欲しい物を奪い取ってくる行為だ。お前より強い奴が円の中に入ってくるかもしれない。殴られれば痛いし、殴るのも痛いぞ。それでもやるのか?ボーイ。」
「やる。」
男としての振る舞いを男に語って聞かせるのが父親のとても大事なつとめ。
このシーンだけ何度も見るくらい好きです。
拳一つで戦ってきた強かで、老獪な父親と、ギラギラした目つきの少年がとてもいいのです。
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