大阪といえば?(「大阪物語」「ココニイルコト」「LIFE!」)
妻の実家の大阪のお母さん、お父さんが上京して来て我が家は大阪弁が飛び交って賑やかです。子育て、健康、お金、ご飯、仕事・・・。価値観、人生観、死生観・・・。大阪の人たちのあれやこれやが僕は好きです、楽しいです。
大阪の映画といえば、その名もズバリの「大阪物語」。「笑われてるんじゃなくて笑わせてるんだ」と語る芸人の矜持は、そのまんま大阪の人々の矜持でもあります。
それから「ココニイルコト」。映画自体もとても温かな余韻の残る良い作品なのですが、僕は本筋から離れたあるシーンを妙によく憶えています。主人公のOLが勤めている大阪の広告代理店の上司の台詞。
「大阪人の心を掴みたければ阪急ブレーブスの話をしておけ。」
よくないですか?この台詞、ジワジワと。阪神でなくて阪急って所がいいですよねぇ。そして勿論オリックスでもない。もう15年も前の映画ですが、実は今でも、阪急ブレーブスは有効なのではないかと僕はそれを試す機会を窺っています。
大阪人の心を掴むために、あざとく阪神タイガースの話をするような無粋な真似をしている映画も実はありまして、ベン・スティーラーの「LIFE!」の日本語吹き替えで主人公に岡村隆史の関西弁を当てていて・・・。
理解もリスペクトもなく、安易に大阪のエッセンスだけを取り込もうとするあざとさは恐らく大阪の人が最も軽蔑する行為なのではないでしょうか。
声優を交替させた別バージョンのDVDが最近発売されたとか、されてないとか。
そうなると幻の岡村吹き替え版は大阪らしいネタとして価値を持つことになりそうです。