ローマの休日
「映画の中のプリンセス」というと、真っ先に思い浮かぶのは、やっぱり「ローマの休日」。
彼女ほど特別な境遇でなくても女の子なら誰でもが抱えている不自由さ、窮屈さ。そこから解き放たれてイキイキと輝くヘップバーン。あらゆる女性を代表して輝く等身大の女性の魅力がそこにはあります。
そして最後はまたプリンセスとしての使命を果たすべく、戻るべき場所に戻ります。あのグレゴリー・ペックとの再会。
「Rome. By all means Rome.」(とりわけローマが・・・)の一言と、何人かの記者の1人として交わすあの握手。
そこには重要な役目を果たすために、誰かのために決意を秘めて振舞う女性像が体現されていました。
自由で闊達なプリンセスも、毅然として使命感に満ちたプリンセスも優劣などつけられる筈も無く、どちらもが1人の女性の魅力として胸に迫ります。
女性だけが何かを選び、何かを捨てないといけないのではなく、色々な役目、様々な喜びを諦めないで良いのだという賛歌がそこにはあったのかもしれません。
大好きな映画です。お姫様になりたいって誰もが子供の頃に夢を見ます。国のお姫様ではなくても、誰かにとってそんな存在になれたらなと思います。素敵な映画、素晴らしい女優さん。
いつでも、何処でも、誰でも、自分にしかなれないお姫様になれるといいですね。
きっとなれる筈です。