夏休み、延長戦、それから(「この窓は君のもの」)

娘たちが仲良くしてきた同級生が転校することになった。一学期の終業式の日にお別れ会をして、お手紙を書いて送り出した。
そしたら、その子、夏休みの間は暫く引っ越さないで、学童で会って遊べることになったらしい。
「あともう少し、沢山遊んで、沢山おしゃべりして、お手紙書いて、最後にまたサヨナラしてくるんだよ。」
って娘たちに伝えた。

延長線だ。

「この窓は君のもの」は究極の夏休み延長線ムービーだ。
転校するはずだった気になる彼女が引っ越し前の暫くの間、隣家に寝泊りすることに。窓を隔てて対話するタローと陽子。屋根を歩いて訪ねてくる陽子、ブドウ畑、自転車二人乗り、友情、恋、衝動、抱擁、満天の花火、歌、別れ、決然とした別れ・・・。
人生の全てが詰まった延長線が終わって二人は人生を歩み進める。
人生の醍醐味は延長線の中にこそある。
あるはずのなかった時間が、心を動かし、体を動かし、運命を動かす。
そして、その延長線もまた、キッパリと終わる。燃えカスも無ければ後日談も無く、夏休みが終われば季節は変わる。

一生忘れることの無い、一生を凝縮した、そんな夏休みが彼女たちにも訪れますように。

きっと訪れる。

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