ダイハード4.0
まだ「オタク」なんて言葉がなかった頃、大学受験の為に上京して、試験後の気晴らしに上野で見た映画が「ダイハード」でした。それ以来僕の中では「リアルタイム密室アクション」の最高峰に位置づけられています。
ご多分に漏れず期待はずれに終わった続編、マクティアナンが復帰して楽しみにしていたパート3もラストのグダグダ感で不完全燃焼に終わっていました。仕方がないので折に触れて自宅でパート1をビデオ鑑賞するのが楽しみ
になり、気がつけば我が家で最も頻繁に再生される洋画作品になっていまし た。
「4.0」なんてタイトルだと、ちょっと心配だなぁと思っていた、第一作から数えてほぼ20年目の新作。半信半疑で見に行ったのですが・・・・
「おかえり!ダイハード!」
って出来栄えで、僕はホクホクしてしまいました。立て続けに2回見てしまったくらい。
一作目が大好きなファンへのサービスも盛り沢山!
父親の姓を名乗らない娘、ジョンソンという名のFBI捜査官、ダクトのプロペラ、エレベーターでの死闘、無線で繋がる犯人とマクレーン、そして気弱な相棒の最後の銃声 etc
一人で頑張る。家族の為に頑張る。諦めないで知恵を振り絞る。そんな第一作目の原点に帰った最新作は、まさに「ダイハード」へのオマージュと言ってよい作品でした。
きっと監督は第一作の熱烈なファンなのでしょう。詳しいことは知りませんが、年齢は僕より3つ若いくらいだし、きっと自宅のVHSで何度も何度もこの映画を見たのではないでしょうか。それこそシーンの全て、台詞の一つ一つを憶えてしまうくらい。
「スパイダーマン3」と同じように、オタク賛歌よろしく、マクレーンの相棒やその仲間が大活躍しますが、この映画にはもう一人の「才能ある映画オタク」の思いも込められていて20年来の「ダイハード」ファンにはとても嬉しい至福の時間を過ごさせてもらいました。
2007年09月23日20:37