ラストレター

何者にもなれなかった全ての人への賛歌。
届くはずのない手紙と、時間と、届かないはずの思いが起こす奇跡。
映画という名前の優しい嘘。
夏休みが終わって、娘が帰ってきて、書斎の扉を開けて「ただいま」と言ってくれる。父は一人で「おかえり」と言う。そして言葉にならない気持ちを噛みしめる。
漫画家の父親のささやかな日常に、ささやかな思いに、光があたるあのシーンが僕は大好きだ。
何者にもなれなかった僕がきっと誰かを支えている。そう思える。僕はきっと君たちを支えている。もちろん君たちに支えられている。

Follow me!

ラストレター” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です