ターミネーター3

今年はマトリックス、チャーリーズ・エンジェル、そして本作と、SFXてんこ盛の大作が目白押しで、すっかり“これでもか!”のアクションシーンをケラケラ笑いながら見る喜びをおぼえてしまいました。いやぁ、面白かった。僕は3本とも大笑いしました。

前作のT-1000から更に改良を加えられ、今度は他のマシーンを操る能力や強力なプラズマ砲まで身につけて、更に場合によっては女性の武器まで駆使してしまうという最強のマシーンT-X。いやぁ、強かった。シリーズ最強の呼び声は伊達じゃありませんでした。

でもこのシリーズのテーマとして受け継がれてきた「強い女性」の系譜を担うのは勿論彼女ではありません。
ケイト役のクレア・デーンズ。すっかり大人の女性の雰囲気が漂っていて素敵でした。
このシリーズの女性が持つ強さ(前作まではサラ役のリンダ・ハミルトンがそれを担ってきましたが)は二つの強さです。それは現在を受け容れる強さと、未来を切り開いていこうとする強さ。映画の性質上、未来を切り開く事は過去を切り開く事にもなるのですが・・・。どちらかだけでなく、その両方。彼女たちは現在を悔いたり、もっと違う未来を築く為に、あがくのではなく、どんな結果でも、それをキチンと受け容れる覚悟が出来ているからこそ、積極的に自分の運命を切り開こうという強い意志が持てるようです。
こういう強さは、やはり女性特有のものなのかなぁ・・・

最強マシーンをわざわざ女性にして見せたのも、そのあたりを強調したかったからなのでしょう。「本当の強さ」に比べれば作りものの強さなど霞んで見えてしまうのだと。

常に「強い女性」像を描きつづけてきた一作目、二作目のキャメロン魂を、今回新たに監督になったジョナサン・モストウがキチンと理解し大事に受け継いでくれていたのが何よりも嬉しかったです。
03/08/07(木) 11:43

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