風の谷のナウシカ

娘たちと「風の谷のナウシカ」を初めて見た。
「難しくてよく分からないことも多かったけど、なんだか凄かった」
が彼女たちの感想。
検索すればすぐわかるものではなく、答えがなくて、なんだか分からないものに触れるのはとても良いことだ。倫理や啓蒙も、それから独特の世界観や造形も、いつかキチンと自分たちが消化できるようになったときに消化してくれればそれでいい。戦争反対とか、自然との共生とかSDG’sとか、宮崎作品に共通した教条的な側面で彼女たちに何かを分からせることも出来たかもしれないけど。すぐに結論に辿り着かない方がいいし、他人に押し付けられることでもないだろうから。放っておいても学校では様々なことを押し付けられることにはなるわけで。
古典とか純文学とかクラシックとか、誰かと交流するときのひきだしになる教養のようなものもなんとなく想起されて、見て触れて知っていることで人生を豊かにすることが出来るものの一部なのかもしれないなぁとも感じていた。ひょっとすると世界中の人たちと交流をする上でも。「これだけは見ておきなさい、読んでおきなさい」のような押しつけだと、きっと身につかないので、さりげなくそういうものに触れるようにしてあげたいのだけど、早すぎても遅すぎてもいけないのでタイミングが難しい。この作品も自分は小学校中学年くらいの時に見たと思っていたら、勘違いで劇場で見たのは中学生の時だった。それこそ巨神兵じゃないけど「早過ぎた」かもしれない。それはそれで構わない。
趣味でも勉強でもスポーツでも、本でも音楽でも映画でも、学校でも外国でも腐海の森でも、僕たちが差し出すものよりずっとずっと沢山の出会いが彼女たちには待っている。
彼女たちに良い風が吹きますように。

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