2021年4月12日 / 最終更新日時 : 2021年4月12日 sudara1120 楊徳昌(エドワード・ヤン) 白も黒も 何かを好きになったときに、必ずしもそれと正反対のものを嫌いになる必要はない。 いつもそう振舞えるわけではないのだけど、出来ることなら自分が大好きなものとは正反対の何かをこよなく愛する人と、お互いの思いを存分に語り合った後 […]
2021年2月17日 / 最終更新日時 : 2021年2月17日 sudara1120 楊徳昌(エドワード・ヤン) 地震の夜に(「ショートカッツ」「ヘヴン」「ひかりのまち」) 大きな地震があって「ショートカッツ」を思い出している。巧みに構成された群像劇を全部リセットしてしまうような大地震。この群像劇がレイモンド・カーヴァーの原作とアルトマンの熟練の組み合わせで構成された神の視点によるものだとい […]
2020年3月21日 / 最終更新日時 : 2020年3月21日 sudara1120 キェシロフスキ ヘヴンズ ストーリー 集合住宅、白い鳥、窓越しの電話、血まみれの石、クリスマス・・・ もう多分10年位前のデカローグ全10話一挙上映以来の長丁場に挑戦したその日に出会ったのもまた「デカローグ」でした。 この数年、暴力や憎しみを扱った映画がジワ […]
2019年5月11日 / 最終更新日時 : 2019年5月12日 sudara1120 キェシロフスキ 個人の日常に(「トリコロール 赤の愛」「希望のかなた」) 責任追及、犯人探し、制度的欠陥、社会的課題・・・。最初は個人を糾弾して、そして次第に批判の対象が組織や社会に拡大していく。最後は「会社が悪い」「政治が悪い」「世の中が悪い」となる。その過程で大半の人は責任を負わず、常に批 […]
2018年12月13日 / 最終更新日時 : 2018年12月13日 sudara1120 キェシロフスキ 魂の自由(キェシロフスキ、ケン・ローチ、「ブレッド&ローズ」) システムの側に立つ人間はいつでも「正しいこと」を言う。効率、機会の平等、グローバリズム、競争・・・。自分たちに任せておけば皆を幸せにすると、まことしやかに主張する。雇用を創出し働く機会を与えている、手を差し伸べているのだ […]
2018年12月8日 / 最終更新日時 : 2018年12月8日 sudara1120 キェシロフスキ ラン・ローラ・ラン まるでテレビゲームのように、ゲームオーバーの後、リセットをして新しい人生を選び直す事が出来るような感覚。そんな風にこの映画を楽しんだ“正統派「ラン・ローラ・ラン」支持者”には、ひどく的外れな感想かもしれません。 実際僕も […]
2018年11月8日 / 最終更新日時 : 2018年11月8日 sudara1120 キェシロフスキ 運命の出会い(「ラ・ラ・ランド」「デカローグ」「ワンダーランド駅で」) 「ラ・ラ・ランド」のオープニング、大渋滞のハイウェイで偶然出会った二人は、その後も何度も何度も偶然出会う。「これは運命なんだ」と自分でも認識してミアはピアノの調べに啓示を受けて夜の街を駆けていく。緑色のイブニングドレスで […]
2018年9月11日 / 最終更新日時 : 2018年9月11日 sudara1120 愛は静けさの中に 愛は静けさの中に 誰よりも精神の自由を尊重し、教師としても男性としてもそれを信条としているジェームズ。 だけど、そんな彼でも、誰かを好きだと思って、大切だと、愛しいと、思えば思うほど、その信条の通りに振る舞うのが難しくなっていきます。 ど […]
2018年6月14日 / 最終更新日時 : 2018年6月14日 sudara1120 キェシロフスキ お前たちに何が分かる?(「ゴールデンスランバー」) 今日もマスコミは誰かを犯人にして、A級戦犯にして、怪物にしている。 決めつけて、粉飾して、でっち上げて、カネを生む道具を作り出している。 お前たちにいったい何が分かる? たった一人の人間を知るためには、沢山の時間と、対等 […]
2018年3月24日 / 最終更新日時 : 2018年5月3日 sudara1120 キェシロフスキ アメリ トリコロールの青は自由、白は平等、そして赤は博愛。フランスから届いた不器用で可愛い女の子の物語。彼女の部屋は赤一色でした。台所にずらっと吊るされていた赤いお鍋達が特に可愛かったなぁ。キェシロフスキの「トリコロール」のよう […]