2020年3月21日 / 最終更新日時 : 2020年3月21日 sudara1120 キェシロフスキ ヘヴンズ ストーリー 集合住宅、白い鳥、窓越しの電話、血まみれの石、クリスマス・・・ もう多分10年位前のデカローグ全10話一挙上映以来の長丁場に挑戦したその日に出会ったのもまた「デカローグ」でした。 この数年、暴力や憎しみを扱った映画がジワ […]
2020年3月5日 / 最終更新日時 : 2020年3月5日 sudara1120 中村義洋 ジェネラル・ルージュの凱旋 再び全権を託され、次々と搬送されてくる患者を迎え入れる完璧なオペレーション、チームワーク。鳥肌が立つような、まさに「凱旋」の名に相応しいシーンでした。 「敵を作らない仕事などない。」 これは最近別のところで聞いた言葉です […]
2020年3月1日 / 最終更新日時 : 2020年3月5日 sudara1120 中村義洋 チーム・バチスタの栄光 面白かった! そう言えば、あの人も、あのシーンも・・・と次々思い浮かべることの出来る、曲者揃いの登場人物たちのちょっと忘れられない 表情にいくつも出会うことの出来る、そんな映画でした。 嘘やごまかしの通用しない世界という […]
2020年2月13日 / 最終更新日時 : 2020年2月13日 sudara1120 楊徳昌(エドワード・ヤン) そうして人生は続く(「ラストレター」) 「ラストレター」を再見した。 1回目と違う新たな発見が幾つかあった。 映画の前半は裕里の視点を中心に話が進む。姉、未咲の死を感じさせないほど軽妙で飄々とした彼女の様子を初回に見たときは、それを「ドラマの前の序章」のように […]
2019年12月4日 / 最終更新日時 : 2021年8月22日 sudara1120 アルノー・デプレシャン ロランス・コート(「二十歳の死」「パリのレストラン」「夜の子供たち」) 昨日からロランス・コートのことがずっと気になっている。 彼女のことを知っている人、いますか? 彼女を最初に見たのはル・シネマの「パリのレストラン」だった。 その次は「夜の子供たち」。 それからアルノー・デプレシャンのデビ […]
2019年6月18日 / 最終更新日時 : 2021年8月22日 sudara1120 アルノー・デプレシャン 家族のその先に(「JUNO」「キングス&クィーン」) 自室に並んでいるDVDを一本ずつ指差して「これ、どんな映画?」と尋ねてくる7歳の娘。昨日は「『JUNO』ってどんな映画?」と聞かれました。「JUNOって女の子のお腹に赤ちゃんが出来て、彼女や周りの人が頑張る話だよ。」と答 […]
2019年5月11日 / 最終更新日時 : 2019年5月12日 sudara1120 キェシロフスキ 個人の日常に(「トリコロール 赤の愛」「希望のかなた」) 責任追及、犯人探し、制度的欠陥、社会的課題・・・。最初は個人を糾弾して、そして次第に批判の対象が組織や社会に拡大していく。最後は「会社が悪い」「政治が悪い」「世の中が悪い」となる。その過程で大半の人は責任を負わず、常に批 […]
2019年4月25日 / 最終更新日時 : 2019年4月25日 sudara1120 ケン・ローチ 大地と自由 戦争に代表される人間同士の争いの悲劇性はそれぞれがそれぞれの正義の下、自らの信念を疑うことなく、また相手の正義を受け容れる余地もなく、闘い続けることにあります。 印象的だったシーンが2つ POUMにより解放された村の地主 […]
2019年4月25日 / 最終更新日時 : 2019年4月25日 sudara1120 ケン・ローチ 偽りの怒り(「大地と自由」「ブレッド&ローズ」「麦の穂を揺らす風」) 「偽りの怒り」が僕は怖い。 直接的には殆ど関連のない誰かを罵る。 ひとりの人間の手に余るほど大勢の人達(たとえば人種全体とか)を攻撃する。理由もなく、責任もなく、フェアな関係もなく、ただ一方的に投げつけられる怒り。 ケン […]
2019年2月13日 / 最終更新日時 : 2019年2月13日 sudara1120 マイケル・ウィンターボトム バタフライ・キス 過去を回想しながら我々に語りかけるミリアムは、まっすぐに前を見つめています。そこにはユーニスと出会った頃の怯えた小猫のような様子は欠片もありません。あの彼女の強さは一体どこから来ているのでしょうか? 二人が初めて車の中で […]