アメリな娘
頑固で不器用な下の娘。何をするにも自分の流儀があって決してそれをやめない、譲らない。
食べ方にも特徴があってハンバーガーを分解して食べたり、天麩羅の衣だけ剥がしてしまったり、もやしの豆だけを除けて食べたり・・・。
「行儀が悪いからやめなさい!」の一言で片付けるのが躾なのかもしれないのだけど。
なんだかとても彼女らしくて、とても可愛くて、それを見てるのも楽しくて、無理矢理やめさせるほど悪いことでも無いような気がして(きっと彼女は激しく抵抗するだろうけど)
「あまりお行儀良く無いから出来るだけ外ではしないようにね。」
ぐらいしか言えず、腰が引けてしまっている。
だけど、いつか(その食べ方自体は自分で見直すだろうとして)、彼女のそんなユニークさや不器用さを認めてくれて、愛しいと思ってくれて、大切にしてくれる人が現れてくれることを心から願っている。それまでは彼女の彼女らしさを出来る限り守って育ててあげたい。
そんなわけで「アメリ」
大事に自分の世界を守って育ててきた彼女を、見守ってきた両親や、彼女の背中を押してくれるガラス男や、それから彼女を愛しいと思ってくれる彼氏や・・・。
あの映画のように彼女の周りに自然とそんな人が集まってくれることを心から願っている。