空の広さと、空の青さと
1年のうちでも最も空の広さと青さを感じることの出来るこの季節。
「空が青い。」「空は広い。」と大切な人と交換し合うこともあって。
「空の広さ、青さを感じることの出来る映画は?」
と考えてみると、思い浮かんだのが二本。
一つ目は「萌の朱雀」。
「私は歴史に名を残すために映画を撮る」と言った河瀬直美さんのいう歴史はその土地に根をはり、家や暮らしを守り続けていく人たちの紡ぐ歴史。その中の1ページを紡いだ家族たちが手を繋いで歩いた夏の日の青い空と、そこに暮らす人々が仰ぐ空を思い出しました。
もう一つは「LIFE!」。
本当の自由は自分の中にあるのだということに気がついて世界中を飛び回り泳ぎ回り走り回る主人公。心の自由と同じ広さのどこまでも広がる空を思い浮かべました。そしてその同じ空の下、プロフェッショナルとしての矜持をひたすらに守り続ける人たちもいる。
広くて青い空を仰ぎながら、大切な人や大切な作品に思いを馳せることの出来る、1年のうちでも最も気持ちの良い季節になりました。