アラジン

アラジンとジャスミンとジーニーと。それから国王や侍女や魔法の絨毯も。誰もが同じように何かに縛られて本当の自由を手に入れたいともがいている。
心から共感し合えるもの同士の愛情、友情が眩しい。
恥ずかしながらアニメ版もこの実写版も一切知識がなく、7歳の娘たちに教えてもらって初めて知ることになった。
普遍的な葛藤を抱える登場人物たちが、そこから抜け出したい一心で願いをかける。
「私ではない誰かになりたい。ここではないどこかに行きたい。」と。
だけど本当の心の自由は常に自分の内側にある。自分が立っているその場所にある。
悩みを持たないでいい万能の力ではなく、悩みを共有できるパートナーこそが小さな船で行く航海の羅針盤。
ジーニーとの友情に応えたアラジンが頸木を打ち破る願いをかけてくれたときのジーニーの表情がいい。
父親と家の束縛から解き放たれて決然とジャファに立ち向かう時のジャスミンの目と声がいい。

フラッシュモブのように突然歌い踊る娘たちにとっては、すっかりお気に入りの一本。ディズニーの策略にまんまとハマって僕も彼女たちと一緒に夢の国への再訪や続編の上映を楽しみにしている。

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