ギルバート・グレイプ

ギルバートは町を出た。
でもそれは、それ自体は「やり直し」でもなければ「逃避」でもない。

自分の気持ちを縛り付け、何かから離れられなく、逃れられなくさせるのは自分自身だ。寂れた田舎町も父を失った家族も本当の理由じゃない。
そして、自由や未来も自分の中だけにある。
そのことに気がついて、気がついたからこそ、彼は町を出た。
と僕は思っている。

本当の自由は見たことのない何処か遠い所ではなく自分の中にこそあるんだ。

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