2020年2月10日 / 最終更新日時 : 2020年2月10日 sudara1120 ラストレター ラストレター 何者にもなれなかった全ての人への賛歌。 届くはずのない手紙と、時間と、届かないはずの思いが起こす奇跡。 映画という名前の優しい嘘。 夏休みが終わって、娘が帰ってきて、書斎の扉を開けて「ただいま」と言ってくれる。父は一人で […]
2020年1月31日 / 最終更新日時 : 2020年1月31日 sudara1120 男はつらいよ 男はつらいよ 望郷編 月の綺麗な夏の夜、結婚のことで母親と揉めた娘を寅さんが慰めるシーンが、とても優しくて切なくて好きです。 誰かが誰かの力になる。 金やシステムが誰かを救うのではなく、誰かが誰かを救う。ただの一方的な施しではなく、一方的な奉 […]
2020年1月23日 / 最終更新日時 : 2020年1月23日 sudara1120 男はつらいよ 後藤久美子さん(「男はつらいよ お帰り寅さん」) 20年くらい前に渋谷のデパートで後藤久美子さんとすれ違ったことがあります。本当に美しい方で、それ以上に、大変月並みな言い方ですが、圧倒的なオーラがありました。 寅さん映画の中の彼女を僕は殆ど知らなくて、だから「男はつらい […]
2020年1月23日 / 最終更新日時 : 2020年1月23日 sudara1120 男はつらいよ 男はつらいよ お帰り寅さん 大切な人への思いを後になって知らせることの出来る、大切な人の思いを後になって知ることが出来る「答え合わせ」は現実には殆ど存在しなくて。もしあったとしても、それは、ほろ苦かったり、もっと悲しかったり。だからこそこの映画のフ […]
2020年1月20日 / 最終更新日時 : 2020年1月20日 sudara1120 桜桃の味 桜桃の味 荒涼とした砂の山に雨が降る。そこに雨が降り、新しい命が育まれるんだということを忘れてしまいそうなほど荒涼とした砂の山に。 キアロスタミお得意のジグザグ道を行く一台の車。砂埃が舞う荒れた大地を行く車は、もうそれだけで人々の […]
2020年1月9日 / 最終更新日時 : 2020年1月9日 sudara1120 活きる 活きる 影絵芝居でグォ・ヨウが発するしぼり出すような声、博打のサイコロを振るカラカラという音、幼い娘に引かれるように雑踏を走るグォ・ヨウ。躍動感のあるまさに活き活きとした予告編を見たときから楽しみにしていました。 やはりグォ・ヨ […]
2020年1月9日 / 最終更新日時 : 2020年1月9日 sudara1120 スプリング・フィーバー 20年前の「先行者」(「スプリング・フィーバー」) 「先行者」というロボットを知っている人も未だ少なくないだろう。 20年くらい前、技術力に劣る中国を揶揄するネタとして当時ネットで流行った。 あれから20年、中国は目覚ましい発展を遂げ、日本は「失われた○年」を幾度も経験し […]
2020年1月9日 / 最終更新日時 : 2020年1月9日 sudara1120 悪人 スプリング・フィーバー 欲望のおもむくままに、ではなく、もはや欲望すらも感じさせないほど刹那的に抱き合い交わり合う若者達。 先日「悪人」を見たときに感じたのと同じ空虚さがそこにはありました。 この映画にも「悪人」同様に食べるシーンがよく出てきま […]
2019年12月31日 / 最終更新日時 : 2019年12月31日 sudara1120 アマンダと僕 2019年を振り返って(「アマンダと僕」) ベスト10とか選べるほど見られなかったので1本だけ。 今年は、いや今年も、暴力が世界を席巻した。戦争があって、貧困があって、差別があって、憎しみがあって、詐欺や理不尽があって、出鱈目な奴が軽薄な笑いを浮かべて、誠実な人を […]
2019年12月26日 / 最終更新日時 : 2019年12月26日 sudara1120 THE 有頂天ホテル ジルベスターシネマ(「THE 有頂天ホテル」「デカローグ」) 「ジルベスター・コンサート」 新年のカウントダウンと共にオーケストラの演奏が終わり 「ブラボー」と「ハッピー・ニュー・イヤー」の歓声がこだまする。 その瞬間に相応しい映画は何だろう?と考えてみた。 三谷幸喜の「THE 有 […]