2020年5月13日 / 最終更新日時 : 2020年5月13日 sudara1120 ガッジョ・ディーロ ガッジョ・ディーロ 歌と酒と、そして自由をこよなく愛するロマの民。彼らの愛する自由は僕たちのそれとは全く別のものです。 自由であり続けることは、その一方でガチガチの不自由を自らに強いることでもあるのですが、その事を知っている人、その事に気づ […]
2020年5月9日 / 最終更新日時 : 2020年5月9日 sudara1120 リービング・ラスベガス リービング・ラスベガス ニコラス・ケイジの大仰な芝居はそれ自体が芝居がかっていて、実は彼がとてもナイーブで傷つきやすい人だということをいつも感じさせてくれるのですが、この作品では傷ついた主人公が破滅的な演技をしていて、つまり芝居がかった演技をす […]
2020年5月8日 / 最終更新日時 : 2020年5月8日 sudara1120 キッド 「映画の中のいたずら」といえば?(「ラ・ラ・ランド」「キッド」「シド・アンド・ナンシー」) ジャズを冒涜し、堕落した店に正義の鉄槌を! 「ラ・ラ・ランド」の二人が軽快な音楽に乗って茶目っ気たっぷりにいたずらをするシーンが大好きで、映画の中のいたずらについて少し。 「ラ・ラ・ランド」のそれは「ピンポンダッシュ」み […]
2020年4月29日 / 最終更新日時 : 2020年4月29日 sudara1120 ルパン三世 ルパンVS複製人間 ルパン三世 ルパンVS複製人間 もうすぐ八歳になる二人の娘と一緒に見たのだけど「こんなに大人向けの作りだったっけ?」という感じで、娘たちは「?」で僕はちょっと気まずかったりするシーンが幾つかあったりした。子供向けのアニメや、老若男女向けのアニメが劇場に […]
2020年4月29日 / 最終更新日時 : 2020年4月29日 sudara1120 マイケル・ウィンターボトム 「二人の女性の絆」といえば?(「バウンド」「バタフライ・キス」「月の瞳」) 「テルマ&ルイーズ」未見の僕としては、一番に挙げたいのが 「バウンド」 めくれ上がった唇がワイルドなジーナ・ガーションと、鼻にかかった舌っ足らずな喋り方がいかにも愛人風のジェニファー・ティリー。どこまでもしぶとい爬虫類系 […]
2020年4月25日 / 最終更新日時 : 2020年4月25日 sudara1120 ミニー&モスコウィッツ ミニー&モスコウィッツ かけがえのないものを失ってしまったのか、それとも最初から何かの欠損を抱えているのか、登場人物達は皆一様にどこか欠けている人々ばかりです。病んでいると言ってしまってもいいくらいに。と言っても彼らは映画のためにわざわざ選ばれ […]
2020年4月22日 / 最終更新日時 : 2020年4月22日 sudara1120 海よりもまだ深く 東京いろいろ(「東京兄妹」「まほろ駅前多田便利軒」「海よりもまだ深く」) 市川準監督の「東京兄妹」の風景は文京区あたりらしい。歴史を感じさせる質素な戸建ての家が連なる住宅街。二人が乗る都電荒川線。銭湯の煙突。川原の土手。恐らくは兄の意志で、自ら世間と隔絶された暮らしをすることを選んだ兄妹の、奇 […]
2020年4月19日 / 最終更新日時 : 2020年4月19日 sudara1120 サイダー・ハウス・ルール サイダー・ハウス・ルール 文明社会に迷い込んでしまったキングコングの例を出すまでもなく、誰かが誰かを求める気持ちは往々にして既成のルールを越えてしまいます。しかし其処が未開のジャングルならいざ知れず、様々なルールによって社会性を構築した人間の世界 […]
2020年4月18日 / 最終更新日時 : 2020年4月18日 sudara1120 ギルバート・グレイプ ギルバート・グレイプ ギルバートは町を出た。でもそれは、それ自体は「やり直し」でもなければ「逃避」でもない。 自分の気持ちを縛り付け、何かから離れられなく、逃れられなくさせるのは自分自身だ。寂れた田舎町も父を失った家族も本当の理由じゃない。そ […]
2020年4月16日 / 最終更新日時 : 2020年4月16日 sudara1120 希望のかなた 小さくて慎ましくて強い(「希望のかなた」) もうすぐ8歳になる双子の娘はお腹の中からずっと一緒で、その結び付きは特別だ。 でも、本当に親しい二人が往々にしてそうであるように、二人を見ていても「仲良しだなぁ」とか「深い絆だなぁ」なんて思える瞬間は滅多にない。当然、仲 […]