インファナル・アフェア

よく練られたシナリオで、僕は今までの香港映画にはない経験をさせてもらえました。そして寡黙な表情が絵になるトニー・レオンの魅力は相変わらず際立っていました。
ヤンがモールス信号で警視に情報を送りつづけるシーン。それぞれが手下を潜入させている事に気がつくシーン。取引のシーンのリアルタイムのやり取りの緊迫感が一番のお気に入りです。

死んだ人間は安らぎを得て、生き残った人間の苦悩は続くというハードボイルドの常道。死んで彼女と結ばれたヤンと、生き残って彼女を失ったアンディ・ラウの対照もまた渋い!

そして脇役たちの顔がまた良い。石橋凌を崩したようなマフィアのボス役、ヤンを助ける手下役、それから天知茂風の警視。レオンだけでなく、皆、言葉を発しなくても十分に存在感を持っていました。

この映画のリメイク権はブラピならずとも買いでしょう。
03/10/15(水) 15:00

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