花とアリス

前作だけ見ていないのですが、この監督の作品は、コミックに似ているなぁと再認識しました。
登場人物一人一人のキャラクターの造形や、微妙なスパイスを加えながら軽やかに進むストーリーや、素っ頓狂な台詞回しや。少女が主人公のコミックではあるのですが、僕は少女コミックというのは読んだことがないので、これが「ガーリーな世界」なのか「男から見たガーリーな世界」なのかは今ひとつ分かりません。
女の子を可愛らしく撮るのも上手。いつも男の子より少し先に大人になる女の子のフワフワとした可愛らしさ、大人になる一歩手前の可憐さ。やっぱり誰でもにフラッシュダンスを思い出させるあのオーディションシーンのフィニッシュを決めた美しさにはホクホクしてしまいました。
過去の思い出、ファーザーコンプレックス、思い出と思い出がシンクロする海辺のシーン。思い出との関わり方、父親との関わり方は「ラブレター」を思い出させます。このあたりも「コミック的」と感じさせる理由なのでしょう。
こういう雰囲気の作品だけを撮り続ける監督ではなくて、多分もっともっと色んな引き出しを持った、もしくはこれから身につけていく人なのだとは思うのです。
でも好きなんだよなぁ、こういうの。
04/04/22(木) 22:26

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