2022年3月17日 / 最終更新日時 : 2022年3月17日 sudara1120 64 名もなき人に光を(「64」) 瀬々敬久監督ならではの長尺で劇場公開時は前後編分かれて見ることになったが、僕はクライムサスペンスメインの後編よりも前編の方が好きだ。前編の最後の方に主人公である広報官が記者クラブの記者たちと対峙する場面がある。険悪な雰囲 […]
2022年2月4日 / 最終更新日時 : 2022年2月4日 sudara1120 パリのレストラン 味わい深い至高のフレンチ(「パリのレストラン」) 人生を豊かにしてくれるのは家族と、仲間と、秘密と嘘と、それから美味しい料理。どこまでも可愛く愛しい大人たちの群像劇。複雑で豊かな味が広がる至高のフレンチと、フランス人の人生はよく似ている。個性豊かな登場人物は、どれも一級 […]
2022年1月31日 / 最終更新日時 : 2022年1月31日 sudara1120 LIFE! プロフェッショナルへのリスペクト(「LIFE!」) 娘たちに教えてもらって「舞妓さんちのまかないさん」という作品を知ることになった。とても面白い。様々なプロフェッショナルに対してのリスペクトがある。同じリスペクトを感じることのできる映画といえば「LIFE!」廃刊間近の写真 […]
2021年12月2日 / 最終更新日時 : 2021年12月2日 sudara1120 キングス&クイーン そして、バトンは渡された かなり最初の頃からフランス映画みたいだなぁと思って見ていました。家族、親子の在り方の進化系はフランスにあると常々感じています。終わりまで見たら、この映画がデプレシャンの「キングス&クイーン」の日本版なのだと分かりました。 […]
2021年11月9日 / 最終更新日時 : 2021年11月9日 sudara1120 リスペクト リスペクト 彼女の生き方、彼女の歌うメッセージ、どれもが新しくて、この時代にこそ響く。時代を追いかけ続ける人が時代に追いつくことはなくて、自分の信じた道を進む人だけが新しい時代を作ることができるんだなぁ。中学生のころ見た「ブルースブ […]
2021年10月24日 / 最終更新日時 : 2021年10月24日 sudara1120 ケン・ローチ 麦の穂をゆらす風 「誰も敗者にならない戦い」を映画にしてきたケン・ローチ。それは僕達の目には大抵の場合「誰も勝者にならない戦い」と映ります。過酷な戦いを生き抜き、束の間訪れた平穏の先に結局は再び殺し合わなければいけなくなった同胞、兄弟。あ […]
2021年10月24日 / 最終更新日時 : 2021年10月24日 sudara1120 ケン・ローチ 投票券とケン・ローチ 自分の手元に国政選挙の投票券が届くたびにケン・ローチの顔が頭に浮かぶ。イギリスの映画監督。バリバリの社会主義者。常に庶民の(イギリスでいう労働者階級)立場に立って厳しい現実と最後のギリギリの希望を提示し続ける人。 だから […]
2021年10月17日 / 最終更新日時 : 2021年10月18日 sudara1120 渦 渦 グロテスクな魚が語り部となる一風変わったお話という前評判を聞いて劇場に出かけました。 全編を貫く水や血のイメージは統一感があり、映画の世界を大きく広げていました。予告編や前評判から期待していたものに十分答えてくれていまし […]
2021年9月19日 / 最終更新日時 : 2021年9月19日 sudara1120 アルノー・デプレシャン フランスの友へ フランスを訪ねたことが一度だけある。30年前の卒業旅行。3月なのにパリはとても寒かった。「通じるけど決して英語は喋らない」と聞いていたら本当にその通りで、どこかよそよそしくて、なかなか打ち解けられない人たちだと、多分これ […]
2021年8月25日 / 最終更新日時 : 2021年10月18日 sudara1120 季節の中で 季節の中で シクロ乗りの男がやっと手に入れた彼女との初めての夜。彼女に着てもらう為に買ったワンピース。彼女が着替えている間彼はベッドの(多分初めて見るベッドの)感触を確かめます。まるで子供のように。なぜかその時僕は彼の姿を見て涙が出 […]