2020年4月19日 / 最終更新日時 : 2020年4月19日 sudara1120 サイダー・ハウス・ルール サイダー・ハウス・ルール 文明社会に迷い込んでしまったキングコングの例を出すまでもなく、誰かが誰かを求める気持ちは往々にして既成のルールを越えてしまいます。しかし其処が未開のジャングルならいざ知れず、様々なルールによって社会性を構築した人間の世界 […]
2020年4月18日 / 最終更新日時 : 2020年4月18日 sudara1120 ギルバート・グレイプ ギルバート・グレイプ ギルバートは町を出た。でもそれは、それ自体は「やり直し」でもなければ「逃避」でもない。 自分の気持ちを縛り付け、何かから離れられなく、逃れられなくさせるのは自分自身だ。寂れた田舎町も父を失った家族も本当の理由じゃない。そ […]
2020年4月16日 / 最終更新日時 : 2020年4月16日 sudara1120 希望のかなた 小さくて慎ましくて強い(「希望のかなた」) もうすぐ8歳になる双子の娘はお腹の中からずっと一緒で、その結び付きは特別だ。 でも、本当に親しい二人が往々にしてそうであるように、二人を見ていても「仲良しだなぁ」とか「深い絆だなぁ」なんて思える瞬間は滅多にない。当然、仲 […]
2020年4月11日 / 最終更新日時 : 2020年4月11日 sudara1120 鉄コン筋クリート 鉄コン筋クリート 映画化を知って、急いで原作を買ったのですが、どうにも世界観を自分のものに出来ず、戸惑っていました。集中力なのか、想像力なのか、そういうものが足りなかったのかもしれません。 実写化され、大好きだった「ピンポン」と共通するテ […]
2020年4月9日 / 最終更新日時 : 2020年4月9日 sudara1120 アモーレス・ペロス アモーレス・ペロス 唸り声を上げ、ヨダレを垂らしながら獲物を見つめる。飼い主の手から放たれると一気に突進する二匹の犬。その瞬間、頭蓋骨と頭蓋骨がぶつかり合う鈍く野蛮な音が薄汚れたコンクリートに響く。 様々な人生が交錯し、車だけでなくありとあ […]
2020年4月4日 / 最終更新日時 : 2020年4月4日 sudara1120 幸福の鐘 幸福の鐘 良い映画を見た時に誰かの事を思い出すことってありますか?僕はあります。 いつもの道を歩いて帰る。段々早足になる。そのうち走り出す。特に理由もなく、それでも大切な人の顔が見たくて、顔を見せたくて走って帰る。 その日の出来事 […]
2020年4月2日 / 最終更新日時 : 2020年4月2日 sudara1120 ガールフレンド・エクスペリエンス ガールフレンド・エクスペリエンス 地球の裏側の全く縁がない世界の映画の筈なのに、いつか自分がつぶやいた言葉や、どこかで聞いたことのある台詞が頭の中をぐるぐる回って、上手に距離を保つことが出来ませんでした。 これはシステムを利用する人間の話でもあり、システ […]
2020年4月1日 / 最終更新日時 : 2020年4月1日 sudara1120 マネーボール マネーボール シーズン開幕セレモニー。美しく刈り揃えられた芝生の上に翻る星条旗。国家の演奏・・・。 開幕を迎える選手のように、その美しさに胸を高ぶらせながら僕は感じてました。 あぁ、この映画はアメリカそのものなんだ。ベースボールはアメ […]
2020年3月30日 / 最終更新日時 : 2020年3月30日 sudara1120 パトリス・ルコント パトリス・ルコントの大喝采 何でもありの大衆演劇ブールバール劇の魅力そのままに、のびのびと楽しく演じきった3人の素敵なおじさま達が何ともいえない味を出している快作でした。 恥ずかしながら、ルコント作品を見たのはこれが初めて。官能的な大人の作品を撮り […]
2020年3月28日 / 最終更新日時 : 2020年3月28日 sudara1120 オネーギンの恋文 オネーギンの恋文 実はスクリーンでリヴ・タイラーを見るのは初めてでした。 「私は可能性を信じます。」 そう言った時の彼女の力のある眼差しに圧倒されました。 この映画は「可能性を信じる人」の物語です。「可能性を信じる人」はどの時代でも一種の […]