2022年10月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 sudara1120 川っぺりムコリッタ 川っぺりムコリッタ 本当に豊かな映画。それはちっぽけな一人一人の人生の豊かさ。積み重ねる日々の豊かさ。 誰にも言えない過去を抱えて、狂おしいほどの情念を抱え、悔いと迷いと贖罪を抱えて、それでも日々を積み重ねていく。何物にもならなくても、何も […]
2022年6月22日 / 最終更新日時 : 2022年6月23日 sudara1120 東京2020オリンピック SIDE:A 東京2020オリンピック SIDE:A 自分が自分であるという信念から目を背けると結局何も残らない。自分が所属する組織や、自分を支配しようとする何かに自分を譲り渡して依存してしまうと自分が自分で無くなる。 「歴史に名を残すために映画を撮る」そう言った河瀨直美が […]
2022年5月8日 / 最終更新日時 : 2022年5月8日 sudara1120 海よりもまだ深く とんび 「夕なぎ」の女将、たえ子さんの「1日1日を積み重ねることが、どれだけ大変なことか・・・」という言葉、時間、その重みオムツ替えてミルクあげて、雨の中ベビーカーを押して、本気で大きな声を出して、汗と涙でグチャグチャになって・ […]
2022年3月17日 / 最終更新日時 : 2022年3月17日 sudara1120 64 名もなき人に光を(「64」) 瀬々敬久監督ならではの長尺で劇場公開時は前後編分かれて見ることになったが、僕はクライムサスペンスメインの後編よりも前編の方が好きだ。前編の最後の方に主人公である広報官が記者クラブの記者たちと対峙する場面がある。険悪な雰囲 […]
2022年2月4日 / 最終更新日時 : 2022年2月4日 sudara1120 パリのレストラン 味わい深い至高のフレンチ(「パリのレストラン」) 人生を豊かにしてくれるのは家族と、仲間と、秘密と嘘と、それから美味しい料理。どこまでも可愛く愛しい大人たちの群像劇。複雑で豊かな味が広がる至高のフレンチと、フランス人の人生はよく似ている。個性豊かな登場人物は、どれも一級 […]
2022年1月31日 / 最終更新日時 : 2022年1月31日 sudara1120 LIFE! プロフェッショナルへのリスペクト(「LIFE!」) 娘たちに教えてもらって「舞妓さんちのまかないさん」という作品を知ることになった。とても面白い。様々なプロフェッショナルに対してのリスペクトがある。同じリスペクトを感じることのできる映画といえば「LIFE!」廃刊間近の写真 […]
2021年12月2日 / 最終更新日時 : 2021年12月2日 sudara1120 キングス&クイーン そして、バトンは渡された かなり最初の頃からフランス映画みたいだなぁと思って見ていました。家族、親子の在り方の進化系はフランスにあると常々感じています。終わりまで見たら、この映画がデプレシャンの「キングス&クイーン」の日本版なのだと分かりました。 […]
2021年11月9日 / 最終更新日時 : 2021年11月9日 sudara1120 リスペクト リスペクト 彼女の生き方、彼女の歌うメッセージ、どれもが新しくて、この時代にこそ響く。時代を追いかけ続ける人が時代に追いつくことはなくて、自分の信じた道を進む人だけが新しい時代を作ることができるんだなぁ。中学生のころ見た「ブルースブ […]
2021年10月24日 / 最終更新日時 : 2021年10月24日 sudara1120 ケン・ローチ 麦の穂をゆらす風 「誰も敗者にならない戦い」を映画にしてきたケン・ローチ。それは僕達の目には大抵の場合「誰も勝者にならない戦い」と映ります。過酷な戦いを生き抜き、束の間訪れた平穏の先に結局は再び殺し合わなければいけなくなった同胞、兄弟。あ […]
2021年10月24日 / 最終更新日時 : 2021年10月24日 sudara1120 ケン・ローチ 投票券とケン・ローチ 自分の手元に国政選挙の投票券が届くたびにケン・ローチの顔が頭に浮かぶ。イギリスの映画監督。バリバリの社会主義者。常に庶民の(イギリスでいう労働者階級)立場に立って厳しい現実と最後のギリギリの希望を提示し続ける人。 だから […]