「兄弟の絆」といえば?(「レインマン」「シェフとギャルソン」「ストレイトストーリー」など)

「レインマン」が永く離れていた二人が次第に心を通い合わせる物語だとすると「シェフとギャルソン リストランテの夜」の二人は常に共に進んできた二人の挫折と対立とそして変わらぬ絆の物語だ。「レインマン」のラストがいかにもハリウッドらしい、気の利いた台詞で爽やかな余韻を残してくれたのに対して「シェフとギャルソン」のラストは、ほろ苦さの中に垣間見える一筋の希望、慎ましくも力強い兄弟の絆を言葉少なに見せてくれていた。
「ストレイト・ストーリー」もまた「レインマン」同様、兄弟が心を通い合わせるロードムービーだけど、こちらは二人が共に旅をするのではなく、二人が昔に戻るために独りだけの、ゆっくり流れる時間と、そしてあのリンチ印の闇夜と星空が必要だった。
ある時には励まし合い、またある時には反目し合い、近づいたり遠ざかったり、逃げたり追いかけたりを繰り返しながら、それでも兄弟は兄弟であり続ける。それが兄弟なのかなぁと。
「ゆれる」の兄弟の複雑な葛藤も、それから「デカローグ第十話」のとぼけた二人も思い浮かぶ。
それからディテールは忘れてしまったけど、ミシェル・ファイファーの絶頂期に実の兄弟が兄弟役を演じた「恋のゆくえ ファビュラスベイカーボーイズ」。
それから映画史上最強の兄弟と言っても過言ではない「ブルース・ブラザーズ」。

まだまだ沢山ありそうですね。

「シェフとギャルソン、リストランテの夜」
https://cinemanokodoku.com/2018/04/15/bignight/

「ストレイト・ストーリー」
https://cinemanokodoku.com/2018/09/23/thestraightstory/

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