2021年10月24日 / 最終更新日時 : 2021年10月24日 sudara1120 ケン・ローチ 麦の穂をゆらす風 「誰も敗者にならない戦い」を映画にしてきたケン・ローチ。それは僕達の目には大抵の場合「誰も勝者にならない戦い」と映ります。過酷な戦いを生き抜き、束の間訪れた平穏の先に結局は再び殺し合わなければいけなくなった同胞、兄弟。あ […]
2021年10月24日 / 最終更新日時 : 2021年10月24日 sudara1120 ケン・ローチ 投票券とケン・ローチ 自分の手元に国政選挙の投票券が届くたびにケン・ローチの顔が頭に浮かぶ。イギリスの映画監督。バリバリの社会主義者。常に庶民の(イギリスでいう労働者階級)立場に立って厳しい現実と最後のギリギリの希望を提示し続ける人。 だから […]
2021年10月17日 / 最終更新日時 : 2021年10月18日 sudara1120 渦 渦 グロテスクな魚が語り部となる一風変わったお話という前評判を聞いて劇場に出かけました。 全編を貫く水や血のイメージは統一感があり、映画の世界を大きく広げていました。予告編や前評判から期待していたものに十分答えてくれていまし […]
2021年9月19日 / 最終更新日時 : 2021年9月19日 sudara1120 アルノー・デプレシャン フランスの友へ フランスを訪ねたことが一度だけある。30年前の卒業旅行。3月なのにパリはとても寒かった。「通じるけど決して英語は喋らない」と聞いていたら本当にその通りで、どこかよそよそしくて、なかなか打ち解けられない人たちだと、多分これ […]
2021年8月25日 / 最終更新日時 : 2021年10月18日 sudara1120 季節の中で 季節の中で シクロ乗りの男がやっと手に入れた彼女との初めての夜。彼女に着てもらう為に買ったワンピース。彼女が着替えている間彼はベッドの(多分初めて見るベッドの)感触を確かめます。まるで子供のように。なぜかその時僕は彼の姿を見て涙が出 […]
2021年8月22日 / 最終更新日時 : 2021年8月22日 sudara1120 アルノー・デプレシャン あの頃エッフェル塔の下で 男の愚かさ、可愛さ、優しさ、切なさを描かせたらデプレシャンとアマルリックのコンビは最強だと思う。 ウッデイ・アレンの「ギター弾きの恋」を思い出したりもした。記憶に対してのこのアプローチは実に男性的で、こんな風に引き出しの […]
2021年8月22日 / 最終更新日時 : 2021年8月22日 sudara1120 風の谷のナウシカ 風の谷のナウシカ 娘たちと「風の谷のナウシカ」を初めて見た。「難しくてよく分からないことも多かったけど、なんだか凄かった」が彼女たちの感想。検索すればすぐわかるものではなく、答えがなくて、なんだか分からないものに触れるのはとても良いことだ […]
2021年7月18日 / 最終更新日時 : 2021年7月18日 sudara1120 エドワード・ヤンの恋愛時代 「ハートのエース」の映画 1本の映画との出会いが、その人を救う。実際には、その作品が救ってくれたのではなくて「救われたことを実感できた」とか「救われるきっかけをもらった」ということなのかもしれませんが、結局の所、ありとあらゆる出会いの偶然は、内な […]
2021年7月7日 / 最終更新日時 : 2021年7月7日 sudara1120 Mr.&Mrs. スミス Mr.&Mrs. スミス 旅先で美味しい店を手っ取り早く見つけるコツというのを聞いた事がある。駅の近くの割と悪くない場所でこじんまりとした店構え、そして夫婦二人でやっている店。これが当たりが多いらしい。 「結婚は2回目なんだ。」ブラピのこの台詞が […]
2021年6月22日 / 最終更新日時 : 2021年6月22日 sudara1120 めぐりあう時間たち 列車を待ちながら(「めぐりあう時間たち」) 家族で出かけるときは妻の運転する車のことが大半で、妻が不在の時だけ電車やバスや徒歩になる。僕は免許を持っていない(パパは“使えない”というのが我が家での評価)。ずいぶん大きくなったとはいえ、小学生の娘二人と電車やバスで移 […]